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購入当初(1991.3)モデファイ初期(1998.9)BF用EJ20G最終仕様(2000.5.5)GC8C換装後(2001.10)


パワステポンプについて

赤レガのパワステポンプは過去2回、解体部品を購入(カンザキと上武自動車)し交換しています。しかし、どちらもリサイクル部品でリビルト品では無かったので、やはりベアリングのガタが出てしまっています。そこで次の方法を考えました。
  1. BG5B用パワポンの流用
  2. BF5A(以前から装着していたリサイクル品のOH)
  3. 今回購入したBF5D用パワポンの装着

検証から実際に交換するまでを順にレポートし、皆さんの参考になれば良いと思っています。
また、以前付けていたCB50用オイルクーラーは懸念した通り、オイルクーラーへ導入するための配管が細くなっていた部分からオイルが漏れ、北海道でパワステポンプが壊れた原因となってしまいました。
その後はオイルクーラーを付けずに居たのですが、今回はゼファー400用オイルクーラーを購入したので配管の太さもタンクからの内径と同じなので、これに換えることにしました。

パワポンのオイル漏れについて
BC/BFでは、パワステ関係のトラブル(オイル漏れ)は発売ご暫くしてから多く発生しています。
ステアリングラックのOリングがダメになりオイル漏れを発生する場合があります。100円程度のリングなのに修理すると工賃が結構かかったりしますが、赤レガはGC8A用ステアリングラック流用で解決しました。
これより多いのがパワステポンプからのオイル漏れです。この漏れは、オイルタンクからパワステポンプに繋がる部分のOリングがダメになって起こる場合が殆どです。
純正部品番号34427AA020がそれで、パーツ価格は50円、交換も比較的楽なので、パワステポンプを見てオイル漏れがあった場合はチャレンジしてみては如何でしょうか。
     

上の写真はパワステ本体から外したタンクの下面です。見て頂ければ解ると思いますが、Oリングが歪んでいます。パワステポンプ本体もオイルに埃が付着し泥が固まったようになっていました。
Oリングの交換方法は下記の通りです。

  1. タンクのキャップを外してオイルを注射器等で全て抜きます。キャップを開けるとフィルターがあるのでこれを取り除いてから行うと楽です
  2. タンクからパワステホースに繋がっているゴムホースを外します。経年により堅くなっている場合が多いので、出来ればこれも新品にすれば良いと思います
  3. タンク上部の10mmメガネレンチ等を使用し2本のボルトを外します
  4. タンクを外し、裏面にあるOリングを新品に換えます。このときにOリングにオイルを塗ってからパワステポンプに組み合わせることにより、Oリングが馴染むようです
  5. 完全に組み合わせたらボルトを締め付けます
  6. オイルをタンクに充填(キャップにメモリがありますから規定量を入れます)し、オイル漏れが発生していないか確認してください
  7. エンジンをかけてタンク内のエア抜きを行います。キャップを外したままステアリングを左右に数回切替します。キャップを締めて終了です

流用について(BG5B用)
BC/BFだけでなく前期型GCの解体部品を探してもベアリング等のガタが無い程度の良いパワステポンプが見つからなくなってきたので、BG用の流用を考えました。
両方のポンプを比べてみると、細かい所で部品が違っておりポン付け流用は出来ないことが解ってきました。
          

  • エンジン本体に取りつけるポンプステー(台座)のエンジン本体に台座を取りつける穴の位置は同じなのですが、ポンプ固定穴(プーリー裏にある3本のボルト穴の位置)が違います。ということはポンプ本体を入手するのではなく、ポンプブラケットも手に入れなくてはなりません
  • ポンプから供給される側(油圧がかかる側)のパイプ(正面から見て向かって左下の本体から出ている箇所)の根本(コネクタ・アセンブリ・ポンプ)の径が違う
  • パワステラック自体が違うため、BFとBGではポンプホースの取付位置(穴)も違います
  • ポンプホースも違います

作業は、現在付けているGC8Aラック+GC8Aパワステホースに、BG5Bパワステポンプを流用することです。
保有している「BG5Bパワステポンプ」と「ポンプブラケット」を使います(「パワステラック本体」「パワステホース」もありますが使いません、またラック交換を行うのは今はちょっと勘弁です...笑)。

コネクタ・アセンブリ・ポンプの径ですが、ポンプに差込む側(♂側)はBG用が外径18φに対しBF用は外径16φ、ホース結束する側(♀側)はBG用が内径12.2φに対しBF用が内径14.3φです。
つまりBG用の方が♂側が径が大きく♀側は径が小さいことになります。


コネクタ・アセンブリ・ポンプの長さはBG用もBF用も同じようなので、BG用を加工してBF用ホース(私の場合はGC用ホース)を付けられるようにします。
BG用コネクタ・アセンブリ・ポンプはBF用と比較して、肉厚があるので削っても支障が無いと判断し、作業を進めて行くことにします。

女房の実家にある旋盤を使い、BG用コネクタ・アセンブリ・ポンプの内径をBF用径より若干狭く削ってみました。
さて、タップ(BF用と同じ螺子ピッチは勿論)ですがDIY店を探してみても、内径14.3φのタップが置いてありません。
専門店か特注か現在検討中ですが、特注は何回も使う物でも無いので避けたいですね。

パワポンOHについて(BF5A用)
現在、ストックしているBF5A用パワポンは以前カンザキから購入したものです。
リビルト品では無かったので、使っているうちにやはりベアリングからの鳴きが出始めたので、太田の解体屋さんから購入(剥ぎ取った)したパワポンと交換したのですが、こちらもベアリングが完全では無いようです。
OHはベアリング関係を発注していますので、女房の実家の設備を借りてOHする予定でいます。

交換に当って(BF5D用)
BF5D用パワポンを入手しました。
ベアリングは回してみたところ異常も無いようです。本体にオイルが漏れた形跡があるので(オイルが埃を吸って本体に黒く固着している)オイルタンクと本体を切り離してみました。タンク部を見ると、やはりOリングが劣化していたので定番の原因ですね。
埼玉スバルでOリングを発注したので(純正品番34427AA020)、パーツクリーナーを使用しタンク内部やパワステポンプ外部および内部(内部はバラしていませんオイル注入口からの洗浄です)を洗浄してからOリングを付け本体とタンクを組み付けました。
このパワステポンプは背面にセンサーユニットが付いています(これは繋がなければ付いていても付いていなくても構わないのですが、でも邪魔ではあります)。また後期用ということで純正パワステオイルクーラーに繋げるためにタンクへ戻る配管がB型とは異なっているので、これもBG5B用と同様にオイルクーラー装着は楽に出来そうです。


塗装マニアの私はまたまたプーリーを塗装しました。最近購入した電動インパクトを使いプーリーを留めているボルトを取り外し、表面の油脂を取り除いてから塗装しました。
乾いてから、洗浄し終えた本体に電動インパクトを使い装着しました。

オイルクーラーは前述の通りオークションでゼファー400用のオイルクーラーを入手したので、これを加工しました。
灯油+ホワイトガソリンを使用して洗浄し乾かした後、表面も脱脂し耐熱塗料でCB50用と同様にシルバーに塗装しました。
配管も同様に洗浄・乾燥させてから、配管の先にバイク・エンジン本体に取り付けられるように金具が溶接されていたので、これを金ノコを使い切断し、リューターを使用してカット部を丸く削りパーツクリーナーで洗浄しました。
オイルクーラーと配管の接合部にあるOリングは痛んでいなかったので洗浄してからシリコングリースを塗り組み付けました。
配管については、エアコンコンプレッサー交換時に同時に行う予定です。

アルミ製パワポンプーリーを入手

GC8用アルミプーリーを入手しました。前期・中期以降のどちらに合うのかは未確認なので、BF5D用もしくはBG5B用パワステポンプのどちらかに合う(シャフトのスプラインが同じだったら両方?)かは現物合わせで対処したいと思います。
このプーリーはワンオフ製作試作物らしく鉄プーリーのような穴が開いていないので、パワポンのブラケットからパワポン本体を外す際はブラケットごとエンジンプロックから外さないといけないかもしれません。それとも穴を開けようか(バランス取りが必要になるから難しいかも)。
どちらにしても、早急に結論は出しますね。

コンプレッサー交換について
交換するコンプレッサー本体は程度の良い物を友人から譲り受けていましたので、2本の配管に繋がる部分のOリングを発注し入手しました。
これを使い交換作業に移って行きたいと思います。

フロンガスがほぼ抜けたのを見計らって5/4(土)に交換作業を行いました。当日午前中は家族サービスで上野動物園に出かけたので(エアコンが効かないのでビストロで行きました)、午後2時から始めました。
まずはガスが残っていないかの確認です。エンジンを始動してエアコンを作動させてみましたがレシーバドライヤ窓は変化なし、エアコンホースに付いている弁を押してみましたが、全く残っていませんでした。大気放出は極力避けたいとは思っていましたので1年間待って正解でした。
まずはコンプレッサーのコネクタを抜きます。次いでベルトカバーを取り外して、オルタネーターを取り外してから電動インパクトレンチを使いコンプレッサーを台座ごと取り外しました。台座とコンプレッサー固定用金具は消火器を浴びた物なので錆が酷かったですね。
新しい台座はGC用8Cエンジンに付いていたものをエンジン購入時に貰っていたものです。事前に電動ドリルにワイヤーブラシを付けて磨いていました。これに元々の台座に付いていたプーリーを固定してから新しいコンプレッサーを組み付け、エンジン本体に取り付けしました。他の作業(といっても庭石をリューターで磨いたりと家事ですが)と並行して行ったのですが3時間で収まりました。


ガスケット2個はディーラーで購入していたのですが、コンプレッサーオイルを入れる方法が整備解説書を見ただけでは解らないので、元のガスケットを使ってホースを固定しただけで、ディーラー持って行きました。当然コンプレッサーオイルは未入手、ディーラーに在庫があるだろうと思っていたのでフロンガス・チャージの件だけを電話で伝え(コンプレッサー交換は話しました)、午後一番に持ち込みました。
メカニックの方との会話で、コンプレッサーオイルは在庫が無いとのこと、通常ディーラーではデンソーから新品のコンプレッサーが届き、既にコンプレッサーオイルが入っているので容量を調整するだけなのでオイル在庫が無いとのことで、取り寄せで後日充填+ガスチャージということになりました。しかし、GW明けということでオイルは入手まで時間がかかりそうです。
コンプレッサーオイルさえ手に入れば高圧・低圧の配管までを組み付けてガスチャージさえ依頼すれば済むと思い、ホームセンター等を探し回ったものの、コンプレッサーオイルはありません。ネットで調べていたらガソリンスタンドにあるということが解ったのでスタンドに行ったら、ガス封入タイプのオイルとコンディショナーしか無かった...
仕方なくコンディショナー(30CC入)4缶!と別のスタンドでオイル(20CC入)1缶を購入するも高圧ガス封入のため缶切で開ける訳にも行かず断念するに至りました。抜いているガスが原因でまた燃えたらやだし(^^;;;
素直にディーラーに持って行って真空引きとフロン入れを依頼する際に新しいガスケットを手渡すことにしました。作業はやってもらうことにしました。

しかし、夏も迫ってきているので早く治したい。そう思いデンソーのホームページを見ていたら「埼玉デンソーサービス岩槻営業所」があることが解ったので早速電話しました。
コンプレッサーオイルは業務用4リッター缶しか置いていないそうですが、必要量を量り売り(10cc=105円)してくれるということなので、オイル容器とスポイト(何に使うか解ります?)をドイトで購入後、午前中のうちに「岩槻営業所」に行きました。場所はR122沿いですぐにわかりました。
サービスマニュアルではオイル量は120CCとなっていますが、営業所の方からのアドバイスは、オイル自体は循環しているものなので、コンデンサーやホースにも回っているからコンプレッサーが空の状態でも規定量の半分程度入れれば良いとのことでした。
また、取り付けたコンプレッサーを外して入れる方が良いのかも聞きましたが、そのまま低圧側から入れても大丈夫との事だったので、買っていたスポイトでチューチュー入れることにしました。60CC分の代金を支払って帰宅しました(でも実際は80CC入ってました)。

   
ボンネットを開けて、またまた作業開始です。コンプレッサーの高圧側(コンプレッサ上)のガスケット交換から、コンプレッサーオイルをガスケットに塗り、古いのと交換しボルトを締め付けました。
   
低圧側(コンプレッサー横)はガスケット交換の前にオイル充填です。スポイトを使ってキッカリ60CCを入れてから、コンプレッサーオイルをガスケットに塗り、古いのと交換しボルトを締め付けました。
これで作業は終了(この時点ではコンプレッサーのコネクタは外したままです)。ディーラーに連絡して真空引きとガスチャージの予約をし、向かいました。
真空引きとチャージの時間は約40分で13,500円(入れたガスは2.5本程度だったようですがガス0.5本分まけてくれました)でした。スイッチを入れたときの冷風がとても気持ち良かったです。