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乗用4WDの先駆者
富士重工=4WDと言う図式が現在では浸透しているが、その切欠は特約店であった宮城スバルが試作した1台のカスタムカーであった。
その車は、特装車を自社で手がけていた東北電力が宮城スバルに依頼したスバル1000バンにff−1のエンジンを搭載したものであり、ブルーバードのデフやドラシャなどを流用したものである。
宮城スバルで試行錯誤を繰り返し、市販車レベルまで完成させた宮城スバルが量産を富士重工に打診したのである。

富士重工は積雪地などの市場調査を行い需要が見込めることを確認し、“71W”というコードネームのもと、4WDバンの開発が始まった。
そして翌1971年の東京モーターショウで、スバルff−1・1300G4WDバンが日の目をみた。
この車は20台あまりが製作され、東北電力などに限定販売された。
実際に量産となったのは1972年8月にレオーネ4WDバンからである。

スバルの4WDは軽からジャスティのようなリッターカー、そしてアルシオーネまで全ての車種でラインナップされた。
それは当時、三菱がフル4WD化を打ち出すより早くに完成されていたと記憶する。




スポーツ4WD
生活4WDとしてスタートしたスバルの技術がスポーティーカーに応用されるようになったのは、2代目レオーネ(AB型)に設定された1800HT−RX4WDからである。
ツインキャブで武装したRXは準競技車に近かったという。

そして3代目レオーネでは、フルタイム4WDが登場。そのスポーティ・モデルはクーペ4WD1800RXUターボである。
センターデフを備えた機構は、ラリーだけでなく耐久レースにも威力を発揮した。この技術がレガシィで花開くことになる。



私の愛車でもある初代レガシィが登場したのは1989年1月。
4WDシステムは1800の一部にパートタイム式が採用された以外は全てフルタイム4WDであり、そのトップモデルはセダンRSである。
フルタイム4WD+220馬力DOHCターボエンジンはRSだけの仕様であった。

このセダンRSのDOHCターボエンジンをベースにCPUを変え200馬力にデチューンしたセダンGT(4AT)とワゴンGT(5MT/4AT)が登場したのは1989年10月。
また、セダンRSの足をスポーティ・チューンしたRS−RやDOHCターボエンジンをSTIが組みなおしたRS−RAなども登場し、さまざまなモータースポーツへのチャレンジがはじまった。

セダンRS(BC5A) スピード・チャレンジ(BC5A) セダンRSラリー仕様